新型コロナウイルスのワクチンが4日、徳島県内の2医療機関に到着し、医療従事者らの優先接種が始まった。県内でのワクチン接種は初めて。この日接種を受けたのは県立中央病院(徳島市)の医師や看護師ら5人で、体調に異変はないという。4月からは高齢者の接種が始まる見通しとなっており、県は副反応などに関する相談に応じるコールセンターを6日に開設し、安心して接種できる態勢を整える。

 中央病院では、講堂に設けた接種スペースに医師や看護師ら約20人を配置。午後4時半ごろ、医師2人と看護師、薬剤師、放射線技師の計5人が問診後、米製薬大手ファイザー製ワクチンの注射を上腕部に受けた。接種後は重いアレルギー反応のアナフィラキシー症状に備えて別室で30分待機した。

 県内で最初となる接種を受けた西村匡司院長は「県民の接種が進み、新型コロナを克服できるようになってほしい」と話した。

 中央病院では約千人が接種を受ける予定。5日から本格的に接種し、今後1週間程度で、今回配送された975回分を打ち終える。3週間の間隔を空けて2回接種する必要があり、2回目用は今月第4週に届く見込み。

 中央病院にはこの日午後2時ごろ、ワクチン1箱がトラックで配送された。病院職員が受け取り、院内の超低温冷凍庫に運び込んだ。徳島赤十字病院(小松島市)にも1箱が搬入された。8日に接種を始める。

 5日は徳島大学病院(徳島市)と県立三好病院(三好市)に各1箱が届けられる。8日からの第2週には、徳島市民病院(徳島市)県鳴門病院(鳴門市)阿南医療センター(阿南市)吉野川医療センター(吉野川市)に1箱ずつ配られる。

 県庁で会見した飯泉嘉門知事は「多くの県民が待ち望んだワクチン接種を円滑に進められるよう、市町村や医師会とワンチームで取り組みたい」と述べた。

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 副反応などの相談に応じる県のコールセンターは<フリーダイヤル(0120)808308>。

新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける県立中央病院の西村匡司院長=4日、同病院 
ワクチン接種の予診票
ワクチン接種を受ける医療従事者=徳島市の県立中央病院
県立中央病院の接種会場の壁に貼られていたワクチン接種に関するイラスト