徳島県内の一部の高校では卒業式に合わせて在校生や卒業生が教室の黒板にカラフルなチョークアートを描いた。短期間で消されてしまうはかない芸術に込められた生徒たちの思いを4回に分けて紹介する。

 
2年生が描いたチョークアートの前で笑顔を見せる3年9組の生徒

 徳島科学技術高校(徳島市)総合デザインコースの2年生4人は、同じコースの3年生が学ぶ9組の教室の黒板に不死鳥を描き、横に先輩全員の名前を書き込んで卒業を祝った。

 イラストは、豪快に羽ばたく不死鳥の姿を、たくさんの色のチョークを塗り重ねることで神秘的に表現。コースで学んだレタリングの技術を生かして「祝 卒業」の文字を添えている。

 体育祭で一緒にダンスを踊るなど交流のあった先輩たちを驚かせようと、美術部員ら有志4人が1日の卒業式の1週間ほど前から計画を立て、計4時間かけて完成させた。

 制作を担当した尾崎愛柚美(あゆみ)さんと入江歩夢(あゆむ)さん=いずれも(17)=は「不死鳥のように未来へ力強くはばたいてほしい」と3年生にエールを送った。

 卒業式前日に作品が描かれているのを見た谷ちあきさん(18)は「朝来てびっくりした。自分たちのために描いてくれてうれしい」と感激した様子だった。