なんとも変わった車両だ。キャプションによれば、旧国鉄・土讃線で線路巡視に使われていたモーターカーだとある。

 モーターカーとは、鉄道で保線作業などに使う動力付きの車両。線路の維持作業に用いるため、レール上を走るものの法規上は機械扱いとなり、運転に免許の必要な鉄道車両とは別物とされている。

 そのためか昔はさまざまなモーターカーがあった。車両メーカーが造ったものもあったが、鉄道会社や現場で他の車両を改造して使うこともあったようで、写真のモーターカーもその一つである。

 トロッコの車輪に動力部分はオートバイを転用しており、改造車両と一目で分かる。足踏みブレーキに風よけのシールドや後部にはカンテラが取り付けられていて、凝った造りになっている。

 今でも鉄道旅行中に駅などで、こういった車両を見かけることがある。その形態はさまざまで、そればかりを追い掛ける熱心な鉄道ファンもいるそうだ。

 【写真説明】土讃線で線路を巡視するモーターカー=1964年、本社所蔵写真