陸前高田市に送る堆肥を箱詰めする生徒=阿南市の阿南光高

 東日本大震災の津波到達地点に桜を植える「桜ライン311」(岩手県陸前高田市)を支援するため、阿南光高校(徳島県阿南市)の生徒らでつくる「緑のリサイクル・ソーシャル・エコ・プロジェクトチーム」が、刈り草から作った堆肥300キロを現地に送った。交流は2018年から続いており、震災から10年を迎える今回は初めて全校生徒や市民らから募った応援メッセージも届けた。

 チームは阿南光高、小松島西高勝浦校(勝浦町)などの約80人。焼却処分される河川敷や道路脇の刈り草を発酵させた堆肥「もったいない2号」を10年度から作り、環境啓発の一環で県民に無料配布している。

 18年、環境問題の解決に取り組む団体・個人を顕彰する「毎日地球未来賞」の表彰式で活動を報告した際、出席していた認定NPO法人桜ライン311のメンバーから「堆肥を使わせてほしい」と声を掛けられ「復興の役に立てば」と快諾して交流が始まった。

 同年春に36キロの堆肥を提供して以降、桜の苗木が植樹される春と秋に毎回300キロを送っている。19、20年春には、同校顧問の湯浅正浩教諭(60)と生徒1人が現地に赴き、堆肥を使って植樹した。

 今回用意したメッセージは、模造紙2枚を貼り合わせた台紙に「徳島から応援しています」「一緒に頑張りましょう」などと書かれた桜の花びら形の和紙を貼り付けた。桜ライン311の事務局が置かれている高田大隅つどいの丘商店街に掲示される。

 2月24日には阿南光高の4人が堆肥の箱詰め作業を行った。1年松尾つばささん(16)は「被災地の復興を応援する県民の気持ちがメッセージに込められている。被災者を少しでも元気にできればうれしい」と話した。

 桜ライン311は津波の最大到達地点を後世に伝えるため、延長約170キロに11年11月から桜を10メートル間隔で植えている。今春の植樹は3月10~28日にあり、チームからはメンバーの大学生1人が21日に参加する予定。