小学4~6年の部最優秀賞の粟飯原そらさん=徳島市の加茂名南小

徳島新聞 2020年5月11日付「コロナ拡大 視聴覚障害者生活不便7割」から

 新聞記事をテーマにした「第12回徳島県新聞感想文コンクール」(徳島新聞社主催)には、県内から1万7132点の応募があり、最優秀賞4点、優秀賞20点、優良賞40点、佳作98点、優秀学校賞6校が選ばれた。小学1~3年、小学4~6年、中学校、高校の各部門で最優秀賞に選ばれた4人に、記事を読んだ時の気付きを語ってもらった。

障害者の不便に思い寄せ

 普段から、新聞やインターネットで目にした気になる話題について母と感想を話し合っている。新型コロナウイルスに関するニュースに数多く触れる中、視聴覚障害のある人の多くが、コロナ禍での生活に不便を感じているという記事が目に留まった。

 4年生の時に授業で視覚障害のある人と交流したことを思い出した。自分にとって縁遠い問題とは思えず、障害のある人が実際にどのような悩みを抱えているのかインターネットで調べた。

 マスクを着けているために口の動きが見えず、聴覚障害者にとって相手の言葉を読み取りづらくなっていることを知った。実際にマスクと耳栓を着けて母と会話してみると、ジェスチャーを加えても全く会話にならなかった。自分が想像もしていなかった苦労に直面している人がいると気付いた。

 誰もが大変な状況で、人々の心に余裕が無くなっているのではないかと感じている。「私にできるのは、困っている人を見掛けたら声を掛けること。そして、一人でも多くの人が手を差し伸べられる社会になってほしい」と話した。

コロナ禍でも二、三分の優しさを

 私は「コロナ拡大、視聴覚障害者生活不便七割」という記事が気になり、読んでみました。内容は、4月下旬に支援団体がアンケートを行った結果、新型コロナウイルスの感染拡大により、視覚聴覚障害者が生活や人とのコミュニケーションに不便や不安を感じているということでした。新しい生活様式で習慣づいてきたソーシャルディスタンスやマスク着用が、どうして生活不便になっているのかくわしく調べてみました。

 ネットで見た中に、レジに並ぶ時床に印があるけど、分からないので他の人と近すぎたり、割り込みをしていないか不安になる(視覚障害者)とコメントがありました。私たちは、スーパーで印の位置で並ぶのがあたりまえだけど、障害者は印が分からないので、ソーシャルディスタンスを取りにくいことを知っておどろきました。

 又、みんなマスクをつけているので口の動きが読み取れず、何を言っているのかわからない(聴覚障害者)とありました。私は、お母さんと実際にやってみました。私が耳栓をして、お母さんがマスクをして会話をしてみました。相手の口が見えず、ジェスチャーでも全く会話になりませんでした。

 私たちが、コロナ禍で注意や予防をしていることが、一方では不便や不安要因となることを知って、どうすればみんなが安心して生活できるのだろうと考えるようになりました。東京では、こういった問題を解消しようと盲人福祉協会が「二、三分サポートしてください」と書いたシールを白杖に貼り、困った時高くかかげて助けを求める取り組みをしています。今私にできることは、困っている人を見かけたら、勇気を出して「何かお手伝いできることはありませんか?」と声をかけることです。そして、こういう問題が起きていることを、他の人にも知ってもらいたいです。