入社1年目の元木凱斗さん。スギの切捨間伐を進めている。

かみかつ森林環境公社 元木凱斗さん(20・徳島市出身)

 城西高校神山校の造園土木科を卒業し、2019年4月にとくしま林業アカデミーへと進んだ元木さん。林業の知識や技術を1年間学び、かみかつ森林環境公社に入社した。

 同社は2019年3月に設立したばかり。主な業務は上勝町内の主伐(木材の収穫)や切捨間伐、林分調査、作業道の開設のほか、住宅のそばや重機を寄せられない場所での特殊伐採など。「未来につなげる森づくり」をキャッチフレーズに、若い担い手の育成や上勝町の木材を生かした商品開発にも力を注ぐ。

 元木さんは、高校でチェーンソーの操作を学んだことがきっかけで林業に興味を持った。ベテラン林業師の柳瀬武志さん(57・上勝町出身)と行動を共にし、仕事を教わっている。林業歴40年以上の理事長・西利一さん(67・上勝町出身)も同行することが多い。

 現在は上勝町生実地区で切捨間伐を進めている。良いスギを育てるために成長の悪いスギを間引く大切な作業だ。静かなスギ林にチェーンソーの音が響き渡る。

 「早く一人前になれるように頑張るだけです」と前向きな元木さん。できないことは少なくなってきたが、「木材を搬出するときに使うワイヤロープの編み方と、目立て(チェーンソーの刃を研ぐこと)がまだ難しいです」。ロープの編み方はマスターしているものの、時間がかかってしまう。プロは現場の状況を見て素早くできて当たり前。「ササッとできるようになるには数をこなして、自分なりのいい癖をつけるしかないけんなぁ」と西さんが声をかける。

>>かみかつ森林環境公社
住所=徳島県上勝町福原下日浦18-4
0885-46-0122