徳島県阿南市富岡町の市文化会館は、市内に竹林が多いことに着目し、竹を生かして地域振興を図る「阿南竹プロジェクト」を始める。竹楽器の楽団結成や竹商品の開発、竹の加工技術を学ぶ講座開設を柱に、竹の利用拡大を図る。第1弾として、6月から竹の楽器作りや演奏会への出演を目指す市民対象のワークショップを開く。
市制施行60周年を機に、地域資源の竹を文化活動や活性化に役立て、タケノコ農家の高齢化などで広がる放置竹林の解消を図る。
竹の楽団は、ワークショップで楽器作りを体験した市民らで結成し、市内のイベントや学校での公演を計画。阿波踊りや人形浄瑠璃との共演も模索する。
商品開発では、市特産の竹人形を改良して魅力を高めるほか、日用品や土産物も製作し、同館で開く「竹の市」などで販売する。講座では、竹を生活に取り入れる知恵や技術を知ってもらう。
ワークショップは6月9日、7月1日、8月22日の3回。竹楽器を自作して演奏している「東京楽竹団」(東京)のメンバーを講師に招き、竹を使った打楽器作りや演奏に取り組む。8月以降は東京楽竹団が同館で開く演奏会に出演する。
参加は市内の小学生以上が対象で、先着30人。同館やホームページから入手できる応募用紙やはがき、ファクスで申し込む。締め切りは5月31日(消印有効)。問い合わせは同館<電0884(21)0808、ファクス0884(21)0909>。