知人男性を包丁で切り付けたとして、殺人未遂罪に問われた元暴力団組員の男(46)=徳島県阿波市、無職=の裁判員裁判論告求刑公判が12日、徳島地裁で開かれた。検察側は懲役13年を求刑し、弁護側は無罪を主張した。

 検察側は論告で「被害結果は重大」と指摘した上で、「刃物を使ったけんかに発展したとする(弁護側の)主張は後から作り出したうそ。反省の態度はうかがえない」と批判した。

 弁護側は最終弁論で、被告の顔に切り傷があることなどを根拠に「一方的にやられたとする被害者証言は本当ではない」と主張し、殺人未遂罪は成立しないと述べた。

 起訴状によると、被告は昨年2月3日未明、阿波市の自宅で、知人男性=当時(47)=の頭を刺し身包丁(刃渡り約24センチ)で切り付けたり、腕や足を突き刺したりして約6週間のけがを負わせたとしている。