徳島県阿南市は2021年度、庁内の働き方改革検討チームから提案のあった3事業を実施する。死亡後の各種手続きを一本化する「おくやみコーナー」を開設するなどし、行政サービスの利便性向上や業務の効率化を図る。

 おくやみコーナーは、事前に予約のあった遺族に対し、国民健康保険証の返還や葬祭費支給申請などの手続きを一括して受け付ける。現在は複数の担当課を回る必要がある。コーナーは7月ごろに設ける予定。

 このほか、会合などの発言内容を全て自動で文字にできるAI(人工知能)議事録作成支援システムを導入する。今はICレコーダーなどで録音し、職員が聞き直して議事録を作っている。20年11月の教育委員会定例会で試しに使ったところ、作業時間が24時間から14時間に短縮された。

 同8月から試験運用している自治体専用アプリ「LoGoチャット」も本格運用する。チャット機能を活用し、職員間の業務連絡、災害時の緊急参集、資料や画像のやりとりに活用する。表原立磨市長ら特別職、各部長ら100人の利用を想定している。

 3事業の関連経費395万円を計上した21年度一般会計当初予算案を、2日開会した市議会3月定例会に提案している。

 改革検討チームは課長補佐級以下の職員26人で構成し、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)を実現できる働き方を研究している。これまでに出勤時間を1時間早くしたり遅くしたりする時差出勤を提案し、1月から試験運用されている。