県内観光名所のPR動画を発表する徳島商高生=徳島市のホテル千秋閣

 徳島商業高校(徳島市)の生徒が小型無人機「ドローン」や仮想現実(VR)技術を使い、徳島県内の観光名所を疑似体験できるオリジナル動画を作った。自由に出掛けることが難しい身体障害者や、新型コロナウイルスの影響で来日できない外国人観光客らに視聴してもらうことを想定している。

 制作したのは鳴門海峡や祖谷のかずら橋、阿波の土柱、徳島市の夜景などを集めた観光ビデオ(6分40秒)と、森の中を宙づりで滑走する「ジップライン」のVR映像(約1分)、美波町をドローンで撮影した「空中散歩」(同)など計4本。このうちジップラインは、実際に滑走しながら周囲の風景を360度カメラで収めた映像で、専用ゴーグルを通して視聴することで臨場感が味わえる。

 3年生38人と2年生7人が昨夏、ICTを活用した課題研究の一環として制作に着手。県内各地に出掛けてドローンなどで撮影を重ね、12月に編集した。機材の購入には公益財団法人「e―とくしま推進財団」の助成金を充てた。

 VR映像は、今年1月に徳島市の県立障がい者交流プラザで開かれた「パラスポーツフェスティバル」で公開され、参加した障害者らに好評だった。観光ビデオは3月2日、同財団が徳島市内で開いた成果発表会で披露された。今後、県内外で開かれる各種イベント会場でも上映される。

 四宮真知さん(18)=3年=は「動画制作を通じて徳島の魅力を再認識するきっかけになった」と言い、兼子舞さん(18)=同=は「徳島を国内外に発信できればうれしい」と話した。