火災のあった雑居ビル=14日午後1時45分、徳島市仲之町1

 地元アイドルグループのライブ中に発生した徳島市仲之町の雑居ビル火災で、現場にあった燃料携行缶からガソリンの成分が検出されていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。携行缶が青色だったことも判明。県警は放火の疑いが強いとみて捜査を進めている。

 捜査関係者によると、県警は携行缶から採取した液体を科学捜査研究所で鑑定した。消火時の水と混ざった状態だったが、ガソリンの成分を検出した。

 ガソリンは揮発性が高く、引火すると爆発的に燃焼する恐れがある。現場のエレベーターホールは床面のほぼ全てが焼けており、炎はホール中央部から広がったとみられている。これまでの現場検証では、ライターなどの着火器具は見つかっていない。

 携行缶は赤色が多く、青色は珍しい。徳島新聞の取材では、市内のホームセンター5店では店頭販売されていなかった。県警は青色の携行缶を使ってガソリンスタンドで燃料を購入した人がいないか調べている。

 火災は14日午後1時40分ごろ、徳島市仲之町1の雑居ビル(4階建て)の3階から出火。エレベーターホールの床など約18平方メートルを焼き、約20分後に消し止められた。消火に当たった50代男性が軽いやけどを負った。4階で行われていたライブの観客ら約70人は屋外の非常階段で逃げて無事だった。