刑事人生を振り返る秋山さん=吉野川市川島町の市立川島中

 「リーゼント刑事」として出演したテレビ番組などで広く知られ、今月末で徳島県警を退職する秋山博康警部(60)が、故郷の吉野川市川島町の市立川島中学校体育館で住民ら約100人を前に講演した。

 秋山さんは小学生の頃、自宅に泥棒が入り、駆け付けた刑事に憧れて警察官を志した。高校卒業後に県警に入り、23歳で刑事課に配属。数多くの事件捜査に当たった。

 大切にしてきたのは「刑事は被害者の代理人」という信条。配属して間もない時期、車上狙いに遭った被害者を責めるような言葉を掛けてしまい、目の前で被害届を破られた。反省の一心で「犯人を捕まえるしかない」と張り込みを続け、現行犯で逮捕。以来、信条を胸に刻んで励んできたと語った。

 川島高校1年の山本龍之介さん(16)は「秋山さんのように被害者に寄り添う警察官になりたい」と話した。

 講演会は、地域活性化グループ・かわしま未来塾が住民に古里への愛着を持ってもらおうと企画して13日に開催。秋山さんをはじめ川島町出身者5人が登壇した。