徳島県庁

 県内で初めて確認された新型コロナウイルスの変異株9例について、ゲノム(遺伝情報)を解析した国立感染症研究所が2、9両日、陽性確定の情報を県に伝えていたことが分かった。変異株が確認されたことは飯泉嘉門知事が12日の定例会見で明らかにしており、最初に確定情報を得てから公表までに10日かかったことになる。県は速やかに公表しなかった理由について「初めての事例だったため、慎重に調査、分析していた」と説明している。

 県健康づくり課によると、国立感染症研究所に送った陽性疑いのある検体のうち計9例が変異株だったと、2日と9日に県立保健製薬環境センターへ連絡があった。これを受けて該当者の情報を研究所に伝え、市中感染の可能性などについて分析してもらったという。それぞれの日に連絡された確定件数は不明。

 県は国の要請に基づき、保健製薬環境センターで2月19日から、変異株かどうか調べるためのスクリーニング検査を行い、陽性疑いのある検体を国立感染症研究所に送っている。

 厚生労働省は今月3日、自治体の検査で変異株の疑い事例が判明した時点で公表するよう、各都道府県に通達。8日には「ゲノム解析結果を踏まえて公表するのも差し支えない」と通達した。

 県は12日に変異株の確認を発表した際、疑いの段階で公表しなかった理由について「可能性があるという段階で発表するのは適当でない」と説明していた。