徳島市出身の女子サッカー選手で、今季からプレナスなでしこリーグ1部・ニッパツ横浜FCシーガルズに移籍した吉田凪沙(なぎさ)選手(24)が新天地で奮闘を期す。昨年12月、2年間在籍したINAC神戸レオネッサを離れ、横浜でのプレーを決断。リーグ戦1試合を含む計10試合の出場にとどまった雪辱に燃え「全試合に出場しチームの優勝に貢献したい」と意気込む。

練習に励む吉田凪沙選手=神奈川県横浜市の横浜FC東戸塚フットボールパーク(提供:ニッパツ横浜FCシーガルズ)

 持ち味は167センチの身長を生かしたヘディングと球際の強さだ。横浜FCでは本来のボランチではなく、センターバックでの起用が有力で「相手の攻撃の芽をつぶしつつ、ロングフィードで後ろから攻撃の起点になっていく」と話す。

 横浜FCとはアマチュア契約のため、プロとしてサッカーに打ち込めた神戸時代とは異なり、医療事務の仕事に従事する。朝6時前に起床し、午前中に練習して午後から勤務。週末は練習試合をこなす日々を送る。厳しい環境にも「職場の人たちに支えられて、サッカー以外の時間も充実している」と話す。

チームメートと練習に汗を流す吉田凪沙選手(左から2人目)=神奈川県横浜市の横浜FC東戸塚フットボールパーク(提供:ニッパツ横浜FCシーガルズ)

 2019年に神戸に加入したものの、チームには日本代表の中島依美(えみ)選手や杉田妃和(ひな)選手らが在籍し、ボランチは激戦区。控えに甘んじた。「練習で相手の嫌がるプレーをする駆け引きで後れを取り、アピールできなかった」と振り返る。

 出場機会を求めて神戸を去る決意を固めた矢先、神戸時代に1年間指導を受けた横浜FCの八田(やつだ)康介ヘッドコーチに誘われ「一緒に成長できれば」と決めた。

 リーグ戦が27日に開幕したばかり。今季から1部で戦うチームを引っ張る存在としても期待される。「若い選手が多いので、日本代表選手と一緒に練習してきた経験を伝えたい。後ろから全体を見渡せるポジションなので積極的に指示を出す」と力を込める。

 「結果を出し、良い報告をすることで、応援してくれる徳島を盛り上げられれば」。秘めた闘志は熱い。