甲子園のアルプス席や、全国高校サッカーの観客席でおなじみの徳島商高応援部。徳島県内の高校で唯一「部」として活動し、創部100年を超える伝統を持つ。昨年は新型コロナウイルスの影響で、高校総体や参加予定だったイベントが軒並み中止となったが、コロナ対策下で行う催しは徐々に増加。出演オファーも少しずつ舞い込んでおり、女子18人の部員たちは「見てくれる人に笑顔と勇気を届けたい」という原点に戻り練習に励んでいる。

振り付けを確認しながら練習する徳島商業高応援部部員=徳島市の同校

 元々は野球部やサッカー部の応援に限られていたが、自分たちの活動の場を広げようと約5年前からイベント出演を始めた。当時の顧問の呼び掛けで障害者施設を訪問したのをきっかけに、とくしまマラソンやサッカー徳島ヴォルティスのスタジアム学園祭などに定期的に出演。持ち前のパフォーマンスで場の盛り上げに貢献してきた。

 ただ、昨年の公演は文化祭など校内での3つだけとなったため、3年生は校外で披露する機会もないまま卒業した。しかし在学中は休むことなく練習に参加。後輩たちに技を継承するため一緒に汗を流し、指導した。2年の竹田花穂主将(17)は「少しの技のミスでも大けがになりかねないというチアの厳しさも指導してもらえて引き締まった」と感謝する。その思いを現メンバーもしっかりと受け止めたようだ。

新年度のイベント出演に向けて意気込む徳島商応援部部員=徳島市の同校

 新チームは、27日に小松島市であった商業施設の創業記念イベントで今年最初の出演を果たし、5月2、3日には徳島市のアミコビル2階デッキで行われる催しを控えている。竹田主将は「自分たちの演技で、卒業した3年生が託してくれた思いも表現できるよう今年は積極的にイベントに出たい」と話している。