「農業で儲けることが夢です!」と宣言する宗本さん。その隣で優しく微笑む松本さんは頼れる相棒。

 徳島で奮闘する若手農業家を訪ねた。就農した理由や実際に始めてわかったこと、仕事のやりがいや苦労、今後の展望についてなどホンネと現実をインタビュー。戦略を立てて農業というビジネスを楽しむ人、栽培した作物を使って加工品を生み出す人、新品種の研究に挑む人…。それぞれのやり方で自らの道を切り拓こうとしている。

むねまつ農園の松本伸二さん(42・石井町出身)と宗本一平さん(40・吉野川市出身)

 勤務先での出会いをきっかけに、2012年に共同で農業法人「むねまつ農園」を立ち上げた宗本さんと松本さん。石井町と阿波市に持つ7ヘクタールの畑で、10品目以上を栽培している。

■就農したきっかけ

宗本さん 28歳まで職を転々としていました。今から独立してできることは何だろうと考えたときに新規参入の余地がある「農業だ!」と思いました。理屈で入った世界ですが、いざやってみるとめちゃくちゃ面白かったです。外で体を動かして働くんも好きやし、育てた野菜をお金にすることが性に合っていました。ほんまに天職やと思いました。

松本さん いずれは1人で畑をするつもりで、農業法人に勤めていました。その会社に後から入ってきたんが宗本です。気が合って、いつの間にか宗本に引っ張られて「むねまつ農園」を始めていました。

■実際にはじめてみて

宗本さん 野菜を上手に作ることは経験を積めばできるので、ビジネスとして成り立つ方法を真剣に考えるようになりました。収穫量によって単価が左右されやすい作づけ数の多い品目は避け、出荷先を限定して契約栽培にするなど、売上を安定させる工夫をしています。

松本さん 年間を通して出荷ができるよう多品目を手がけています。法人規模だと機械の導入がしやすく、効率よく量産できるのがいいところです。

■今、力を入れていること

宗本さん これまでは収益を確保できる野菜を選んできましたが、最近始めた赤いフルーツカブは作りたくて作っています。生で食べられてしっとり食感で美味しいんです。もっと売れる野菜だと信じて育てています。

■仕事の素晴らしさ、大変さ

宗本さん 僕ら2人とも親は農家じゃないんです。本当に一からの独立でもビジネスとしてやっていけることを知ってもらいたいですね。野菜って極端な話、種をまけば自分の力で育ちます。それを収穫して売り上げるために、天候や害虫などの負の要因を除いていくのが僕らの仕事。そこが難しいんですが。あとは、野菜の種類、サイズ、売り先を見極めて、いかに生産性を高めるかを考えるんが楽しいです。

>>徳島県石井町高川原桜間139-2
090-4332-0774(電話受付7:00〜19:00)
土曜休

雇用予定:あり
研修受け入れ:可
見学受け入れ:可