本田いづみ「へっちゃらプーちゃん」

本田いづみ「万次郎さんとたぬきのこ」

 徳島県東みよし町出身の本田いづみさん(故人)が文を手掛けた絵本2作品が月刊絵本「こどものとも」(福音館書店)から出版された。豊かな自然をテーマにした温かさとユーモアにあふれた物語だ。

 「へっちゃらプーちゃん」(年少版4月号)は、昨年刊行された「こぶたのプーちゃん」の続編。太陽のように明るくて好奇心いっぱいのプーちゃんは転んでも川に落ちても気にせず、どろんこになって遊ぶ。「へっちゃら へっちゃら へっちゃらプー」の鼻歌が心地よい。お父さんの愛情も伝わる。前作と同様にさとうあやさんがほのぼのした雰囲気の絵を描いている。

 「万次郎さんとたぬきのこ」(5月号)は、「万次郎さんとおにぎり」「万次郎さんとすいか」に続く第3弾。心優しい万次郎さんがおなかをすかせた子だぬきたちにおにぎりやだんごを食べさせてやる。満月の下で満腹の子だぬきたちが踊りだす場面が楽しい。絵は北村人さんがクレヨン画でダイナミックに描いた。

 本田さんは1972年生まれ。保育士を5年間務めた後、子ども向けの物語を書く絵本作家として活躍し2017年に亡くなった。

 2作とも440円。