観光列車「藍よしのがわトロッコ」で車内販売される城西高校のクッキーと生徒=徳島市の同校

 JR四国が27日から徳島線で春季運行する観光列車「藍よしのがわトロッコ」で、城西高校(徳島市)の生徒が手作りしたクッキーが車内販売される。品質の高さを知った徳島市の食品企画会社がJR四国に提案した。新型コロナウイルスの感染拡大によるイベントなどの中止で販売の機会が減っていただけに、生徒は楽しみにしている。

 クッキーは、プレーンとカカオの2種類(各80グラム、税込み150円)。同校食品科学科の生徒が10年余りにわたって作り続けている定番商品で、イベントなどで販売している。飽きの来ないシンプルな味わいが近隣住民や生徒に愛されてきた。

 1月下旬、JR四国と車内販売契約を結ぶ徳島市の食品企画会社アストロデッキが運営する喫茶店で、城西高校の教諭が店員らにクッキーを振る舞ったところ、勝間正人社長(56)が「高校生のレベルでない」と感心した。観光列車での販売をJR側に持ち掛けたところ、「運行当初から地元住民や学生とのコラボができればと考えていた」と歓迎された。

 同校によると、本年度は新型コロナの影響で出店予定だったイベントの中止が相次ぎ、校外で商品を販売する機会がほとんどなかったという。根来なつきさん(17)=2年=は「ようやくいろんな人に買っていただけることになってうれしい」と喜ぶ。床櫻菜緒さん(17)=同=は「城西高生の頑張りを感じてもらえたら」と話した。

 春の運行日程は27日から5月末までの土日祝日。徳島駅―阿波池田駅間を1往復する。定員56人。同科の1~3年生約70人が分担してクッキーを作り、1日当たり20個の限定で販売する。