Aランクに分類されたバス停の一つで、横断歩道上に駐車する徳島バスの「大江橋(上り)」=徳島市論田町大江

 交差点や横断歩道の近くに設置されている危険なバス停が徳島県内に203カ所あることが、国土交通省による初めての全国調査で分かった。このうち、横断歩道上にバスが停車するなど危険度が最も高いAランクは30カ所に上った。管理している路線バス事業者らは、移設を検討するなど安全対策を急いでいる。

 国の通達を受け、事業者が2019年12月~21年2月に県内の2947カ所を調査。徳島運輸支局や県、県警などでつくる検討会が危険度の高い順にA~Cにランク分けした。

 分類基準は▽A=過去3年以内に停車したバスが要因の人身事故が発生したか、停車時に横断歩道に車体がかかる▽B=横断歩道の前後5メートルに車体がかかるか、交差点に車体がかかる▽C=交差点の前後5メートルに車体がかかる―などとした。

 県内ではAが30カ所、Bが118カ所、Cが55カ所の計203カ所が該当した。Aランクのバス停のうち、過去3年以内にバスが原因で人身事故が発生した箇所はなかった。

 事業者別では徳島バスが141カ所で最多。次いで徳島バス南部32カ所、徳島バス阿南25カ所、四国交通4カ所、徳島市交通局1カ所だった。いずれの事業者もバス停を別の場所に移す方向で検討している。

 徳島バスの粉川眞一運輸部課長は「移設で利用者に不便をかけるかもしれないが、安全のためにご理解いただきたい」と話した。当面の対策として、該当のバス停に「バスのすぐ前、すぐ後ろから道路を横断するのは危険」などの注意書きを順次掲示している。