法人税など2億6千万円余りを脱税したとして、法人税法違反罪などに問われた徳島県三好市の無職の男(73)と、この男が代表取締役を務めていた太陽光発電設備設置会社「アイ・ティ・ジェイ」(本店・大阪市)=2019年12月に解散=の初公判が23日、徳島地裁であり、男は起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、男は14年ごろから、三好市三野町を拠点に太陽光パネルを設置するための農地を入手するなどしていたと説明。農地の転用許可を巡り、県農業委員会とトラブルになったと指摘した。「許可が取り消される事態になった際の返金や賠償に備えて資金を確保したいと考え、正しい申告をしなかった」などと述べた。

 起訴状によると、男は14年6月~17年5月の同社の所得計約8億4300万円を隠し、所得金額や法人税額、地方法人税額がゼロであると偽った確定申告書を提出。法人税と地方法人税の計約2億600万円を脱税した。また、16年6月~17年5月の消費税と地方消費税の確定申告書を提出せず、約5800万円の納税を免れたとしている。