火災のあった雑居ビル=14日、徳島市仲之町

 地元アイドルグループのライブ中に徳島市の雑居ビルで起きた放火事件で、ビル前の路上にあったごみ袋がビル3階で燃えていたことが25日、捜査関係者らへの取材で分かった。現住建造物等放火などの疑いで逮捕された牟岐町の無職の男(38)が現場に運んで火を付けた可能性がある。県警は詳しい着火方法を調べている。

 捜査関係者とビル関係者によると、3階エレベーターホールで燃えたごみ袋は同階の店舗から出た可燃ごみの一つで、他のごみ袋とともにビルの外に出されていた。このほかビル内の3階に向かう階段から、容疑者の名前が記された書類や燃料携行缶の取扱説明書が入ったごみ袋も見つかっていた。県警は容疑者の関与を裏付ける証拠の一つとみている。

 県警は同日、容疑者を現住建造物等放火と建造物侵入の疑いで送検した。

 送検容疑は14日午後1時すぎ、徳島市仲之町1のビル「アクティ・アネックス」(4階建て)に正当な理由なく侵入。3階エレベーターホールにガソリンをまいて火を付け、ホールの床と壁、天井計約103平方メートルを焼いたとしている。

 事件当時、ビル4階のアミューズメントバーでアイドルグループのメンバーの卒業ライブが開かれていた。バー経営者の男性(50)が爆発音を聞いて消火に向かい、軽いやけどを負った。ライブの観客ら約70人はビル外に避難して無事だった。