徳島市は22日、市観光協会(破産手続き中)の破産管財人から購入する阿波踊り演舞場の桟敷について、管財人が徳島地裁に申請していた売買の許可が下りたと発表した。市と管財人の売買契約が成立し、桟敷の所有権は協会から市に移った。今夏の阿波踊りを巡っては、協会も開催すると主張しており、所有権の問題は最大の焦点だった。
市によると、同日午前中に売買の許可が下りたとの連絡が管財人からあった。許可は21日付。市は近く管財人から桟敷の引き渡しを受け、購入費2億1600万円を支払う。
購入費の原資は、徳島新聞社が寄付を表明している3億円の基金の一部を充てる。
遠藤彰良市長は「(主催団体の)阿波おどり実行委の委員らの協力を頂きながら、市が責任を持って準備を確実に進めたい」などとするコメントを出した。