鳴門市が進めていた鳴門駅周辺の整備事業が完了した。板東俘虜収容所のバラッケ(兵舎)をイメージした休憩施設の足湯を目玉とし、夏の観光シーズン前のオープンを目指す。

鳴門市が整備したバラッケ風の休憩施設

 駅前ロータリーに建てた休憩施設は木造平屋約66平方メートル。足湯は温浴施設「鳴門天然温泉あらたえの湯」(同市撫養町大桑島)から車で運んだ湯を使う。最大15人が無料で利用できる。

 施設周辺には、LEDを使った光のモニュメントや渦潮に見立てた花壇を設置。駅舎内に観光案内所も新設した。

最大15人が利用できる足湯=鳴門駅前

 市は足湯や案内所の運営方法を決め、市議会6月定例会に関連条例や予算を提案する。
整備事業は2016年度に着工。老朽化した歩道橋を撤去したほか、駅の東西を結ぶ通路や駐輪場2カ所(計250台収容)を設けた。総事業費は2億1千万円で、約3分の1は国の地方創生拠点整備交付金などを活用した。