待合室の柱に描かれたホスピタルアート「楠の壁画」の記念プレートを除幕する木村院長=板野町大寺の東徳島医療センター

 徳島県板野町大寺の東徳島医療センターで26日、患者や職員を元気づけるホスピタルアート「楠の壁画」の完成式があった。付属看護学校の閉校や木村秀院長の退任といったセンターの節目があったにもかかわらず、新型コロナウイルスの影響で送別会などの行事ができないことから、職員ら約100人が記念に描いた。

 絵は1階待合室の柱(幅88センチ、奥行き1・1メートル、高さ2・7メートル)や、2階の廊下の壁(高さ2・7メートル、幅5メートル)をキャンバスに見立てて1月から描き始めた。病院の前にそびえる高さ30メートルほどのクスノキをモチーフに、十河(そごう)秀樹事務部長が天井まで使って下絵を描き、職員や看護学生が明るい配色の塗料で仕上げた。

 完成式では木村院長が最後の葉を塗って仕上げ、「やさしい笑顔、よりそう医療」との病院の理念を記したプレートを除幕した。

 センターは今後も重症心身障害児病棟の患者らに参加してもらい、ホスピタルアート制作を続ける。井内新(あらた)副院長は「これからもアートを通して患者や職員がより親近感を持てるような環境づくりをしていきたい」と話している。