吉野川市美郷にある徳島カートランドは1978(昭和53)年オープンで、四国で最も歴史が古い。「とにかくレーシングカートが好き」と語る平島守代表(67)がほぼ手作りで開設し、全国的に珍しいナイター設備もある。こつこつと広げたコースは全長810メートルまで延びた。

 

 高さ120メートルから見下ろすと、山中にある黒く曲がりくねったアスファルトが異彩を放つ。マシンが登場すると静けさは一変。白煙を上げながら走るカートやドリフト車のスピード感と迫力が、上空のドローンにまで伝わってくる。

 

 県内外から愛好家が集い、8歳から60歳以上まで利用者の年齢は幅広い。カートやジムカーナの全日本チャンピオンも輩出しているモータースポーツの「聖地」は、ニューヒーロー・ヒロイン誕生を懐深く待っているように見える。※法令を順守して撮影しています。