ジェイテクト対サントリー 第2セット、ブロックに跳ぶジェイテクトの西田(奥左)と福山(同右)=徳島市のアスティとくしま

 バレーボールのVリーグ1部男子徳島大会最終日は28日、徳島市のアスティとくしまでジェイテクト(愛知)―サントリー(大阪)の第2戦が行われ、ジェイテクトが3―1で勝利した。徳島をサブホームタウンにリーグ2連覇を目指したジェイテクトは、通算23勝11敗の4位に終わり、上位3チームが覇権を争う4月3、4日のファイナルステージ進出はならなかった。Vリーグ日本記録賞選手の得点王(最多得点)は、ジェイテクトの西田有志が833点で受賞した。

ジェイテクト3―1サントリー

 [評]サイドアウトの応酬となった第2セットをものにしたジェイテクトが、その後の2セットを連取して逆転勝ち。第1セットを落とす嫌な流れとなったが、第2セット終盤の勝負どころで西田が確実にスパイクを決め、25―23で振り切った。第3、第4セットは西田、フェリペらの強打で得点を重ね、福山や藤中のブロックもさえた。

西田、エースの本領発揮

 主役はやはりこの男だった。強烈なスパイクでチーム最多の29得点をたたきだしたジェイテクトの西田。サブホームタウンでの今季最終戦を勝利で締めくくったエースは「厳しい状況の中、集まってくれた多くのファンに感謝の気持ちを込めて戦った」とマスク越しに表情を崩した。

 今季のリーグ戦1位を決めているサントリーに先勝を許して迎えた徳島大会第2戦。この日の試合は、サーブレシーブが勝敗を左右することを象徴する内容だった。第1戦ではレシーブの乱れからリズムを崩し、ストレートで敗れた。だが、第2戦は強烈なジャンピングサーブや手元で変化する球にもしっかりと対応し、セッターに預けた。

 いいトスが上がれば、アタック決定率も高くなる。第2セット以降、西田の勢いが止まらない。いったん流れをつかめば、昨季王者で天皇杯チャンピオンの本領を発揮。サーブで崩し、ブロックでも相手の強打をシャットアウト。髙橋監督も「レシーブの精度を修正できたのが大きかった」と勝因を挙げた。

 ジェイテクトは今季、23勝11敗の4位でシーズンを終えた。新型コロナウイルスの影響で東京五輪が延期になるなど、日本代表クラスの選手にはモチベーションの維持が難しいシーズンだった。西田は「確かにそうした部分はあったが、多くの人たちの協力でバレーボールができるのは幸せ」と感謝の気持ちを忘れなかった。

 頼れるサウスポーは、日本代表に招集される可能性が高い。「日の丸を背負うという気持ちはしっかりと持って成長していきたい。来季もジェイテクトの応援をよろしくお願いします」と前を見据えた。