新池川を守る会が育ててきたシダレザクラ=鳴門市撫養町斎田の新池川沿い

 徳島県鳴門市撫養町の新池川の美化活動を続ける住民団体「新池川をきれいにする会」が遊歩道沿いに植樹した150本余りのシダレザクラが成長し、新たな桜の名所として定着している。苗を植えて10年間、世話をしてきた会は美しい河川環境保全へ意欲を新たにしている。

 会は、幼い頃に新池川で泳ぎ、ウナギ釣りや潮干狩りを楽しんだという乾肇会長(76)が、水質の悪化を見かねて2010年に設立。12年に大津漁協からシダレザクラの苗約200本の提供を受け、撫養町斎田の新池川北岸遊歩道沿い約850メートルにわたって植えた。

 手入れや除草を続け、高さ約1・5メートルだった苗木は2・5メートルほどに成長。一部は枯れたものの、毎年4月上旬に花を咲かせる。今年もつぼみがほころび始めた。

 夜間も安全に歩けるよう太陽光パネル付きLED照明を設置しており、夜桜を目当てに訪れる人もいる。乾会長は「『新しい桜の名所』と言ってもらえるようになり、うれしい。若い世代にも参加してもらい、持続可能な活動にしていきたい」と話している。