徳島市役所

 徳島市営住宅の3階に入居していた男性(60)が、転居先の1階の修繕などを市に求めた訴訟の控訴審判決が26日、高松高裁であった。神山隆一裁判長は請求を棄却した徳島地裁の一審判決を変更し、徳島市に畳やふすまなどの修繕を命じた。

 判決理由で神山裁判長は、湿気やダニ、カビなどが原因で腐食や破損、汚れが認められるとし「使う際に支障が出る。取り換えや張り替えなどによる修繕が相当」と指摘した。

 畳などの修繕費用を入居者の負担とした市営住宅の規定に対し「入居者と特段の合意がない以上、市に修繕義務がある」と判断。市が修繕費用の分担を記した冊子についても「冊子が交付されたことで入居者と合意が成立したとは言えず、拘束力はない」と退けた。

 市営住宅内での転居の場合、現状での引き渡しとなっている規定には「修繕しなければ居住できない場合、市に修繕義務がある」と結論づけた。

 男性の代理人は「かなりの部分で主張を認めてくれた妥当な判決だ」。市住宅課は「判決文の確認中でコメントは控える」とした。