徳島県は31日、3月に新型コロナウイルス感染が確認された48人の検体をスクリーニング検査したところ、半数を超える25例で変異株の疑いがあったと発表した。いずれも国立感染症研究所(東京)に検体を送ってゲノム(遺伝情報)解析を行う。3月は下旬に感染者が急増しており、変異株が影響しているとみられる。

 25例とは別に、国立感染症研究所によるゲノム解析で新たに6例の変異株感染が確定したと発表した。年明けから3月上旬までの感染者の検体を調べた。いずれも英国由来。県内で変異株感染が確定したのは15例となった。

 県によると、県立保健製薬環境センターで3月22日と30日に各24人分の検体を調べ、それぞれ3例、22例で変異株の疑いがあることが分かった。県は「大半は県外との往来があるか、県外在住者と接触があった。感染経路が不明のケースもある」とした。

 3月は30日までに83人の感染が確認されている。特に20日以降は11日連続で計69人と急増。県は「変異株が増加傾向にある」と警戒感を強めている。

 これまで県は、ゲノム解析によって変異株と確定した段階で発表するとしてきたが、飯泉嘉門知事は会見で「県民への注意喚起のために確定前に公表した」と説明。変異株が広がっている大阪府や兵庫県で感染が再拡大しているとし、「往来には十分注意してほしい」と述べた。