4月にメジャーデビューした女性シンガーソングライター、ロザリーナがキャンペーンのために来県した。デビュー曲の聴きどころや今後の目標などを聞いた。
〈ろざりーな〉女性シンガーソングライター。デビュー前から注目を集め、2016年には西野亮廣の絵本「えんとつ町のプぺル」テーマ曲を歌唱。アニメ「妖怪アパートの幽雅な日常」主題歌やCMソングを担当。2018年4月、「タラレバ流星群」でメジャーデビュー。
デビュー曲「タラレバ流星群」は、スムーズではなかったデビューまでの道のりを振り返って書いた。「タラレバ」という言葉にはあのときこうしていれば…という後悔や、自分が選ばなかった道を選んだ誰かをうらやむ気持ちを込めた。「後悔もあったけど、それがなければ今の自分はなかった。自分とは違う、誰かの人生をまぶしく感じることもある。誰かの人生は私が経験していたかもしれない“タラレバ”の人生だけど、他の人にとっては私の人生が“タラレバ”。他の人にとって流星のように輝く存在になれたら」
熱しやすく冷めやすい性格だが、唯一続けてきたのが音楽だった。小学生のころにアコースティックギターを初めて手に取り、中学時代にギターを弾きながら歌い始めた。転機は高校生のころ、友達が進路を決めていく中で焦りや悩みを抱えながらギターを弾いていると、父から「歌手になりたいのか」と尋ねられた。「なりたい」と答えると、「挑戦してみろ」と背中を押された。「言ったからにはやらないと、と思って曲を作り始めました」と笑う。
歌詞は実体験を元に書くことが多く、友達の経験談も聞かれた友達が恥ずかしくなるくらい根掘り葉掘り聞く。「経験したことかどうかで言葉の重みが変わってくるから、実際の感情を書くようにしている」。曲作りでは、イントロや歌い出し、サビの最初のフレーズなどを聴く人の心に留まるように試行錯誤している。
昨秋、テレビアニメ「妖怪アパートの幽雅な日常」の主題歌を歌った縁で「マチ★アソビ」のライブで初めて徳島を訪れた。「ライブ前にカフェで打ち合わせをしていたら、居合わせたおばあちゃんが『見に行くからね』って、本当に来てくれた。集まった人たちも温かくて、優しい街の雰囲気でした」とほほ笑む。
今後の目標は、ワンマンライブツアーで全国を巡ること。「音楽が好きな人たちに聴いてもらえるのが何よりうれしい。私の曲を聴きたいと思ってくれる人と一緒に歌うライブをしたい。徳島でワンマンライブができるように頑張ります」。