愛車はJimny SIERRA。もちろんカラーはブラックで、キャンプ用にルーフギアも装着。

 大自然と一体化するような開放感。そこには時間を気にせず過ごす自由があり、何もしない贅沢がある。こだわりのギアでキャンプサイトを作る楽しみや焚き火を囲む非日常なひととき。外遊びを謳歌するキャンパーたちをクローズアップ。

長江晃宏さん(28・美馬市在住)

 Tシャツにジーンズという、ラフなスタイルで登場した長江晃宏さん。2019年の暮れからキャンプ沼にどっぷりとハマり、ほぼ毎週末、野営をしている。「YouTubeやアニメを見て、外で食べるご飯美味しそうやな〜と軽い気持ちで行ったのが始まりなんです」。

 最初はネットやInstagramなどでリサーチし、テントやイスといった最低限のギアを用意してキャンプサイトに向かった。だだっ広い草地にグッズを自分なりの配置で並べていく。「小さいころにした秘密基地ごっこの延長みたいで楽しくて。好きなものを好きなようにレイアウトする感覚に夢中になってしまいました」とはにかむ。

 そこから本格的にキャンプをスタートし、ギアを集めるようになった。テントやタープ、小物までを黒色で統一し、男前でワイルドな雰囲気に。コンセプトは米軍が物資を調達する際に用いる形や質の標準「ミルスペック」と“贅沢な、豪華な”といった意味を持つ「ラグジュアリー」を合わせた「ミルジュアリー」だ。「ミリタリーっぽいゴツイ感じだけじゃないデザインがたまらないんです」。例えば「GOAL ZERO(ゴール ゼロ)」のLEDランタンに被せるシェード。「BONBONERO(ボンボネロ)」というブランドの商品で、ギザギザに象られたものや手榴弾のような形になったものがある。机に置いたり、テントの中で吊るしたり、光の広がり方が個性的で面白い。

 「BONFIRE GO OUTSIDE(ボンファイヤー ゴー アウトサイド)×TRUNK ZERO(トランク ゼロ)」のテーブルユニットも「勿体なくて使えない!」というほどお気に入り。カメラの三脚を取りつけて柔軟に高さ調節ができる優れものだ。「そのブランドの限定品が登場するとなれば、県外の販売会まで飛んでいきます」。長江さんのキャンプの楽しみ方は“ギアを見ながらお酒を嗜む”こと。「設置した後にカッコいいな〜と自分の周りを眺めながらウィスキーを飲む。この瞬間が最高なんですよ」。焚火や料理をする訳でなく、ただただ好きなものに囲まれて自由に過ごす時間が至福なのだ。 

 ふだんはソロで活動しているが、たまに仲間で集まってソログル(ソロキャンパーたちが集まったグループ)なるものを結成し、ご飯を食べたりしながら談笑を楽しむ。「自然とスタイルが似ている人が集まるので、そこでギアの情報交換なんかもしています」。キャンプサイトで気になるレイアウトの人がいたら“お家見せてください”という感じで“テントの中見せてください”と声をかける、なんてことがキャンパー界ではよくあるのだそう。「そうするうちに次第に仲良くなって、どんどん輪が広がっていったりします。性別、年齢関係なく、人脈が広がるのは魅力だと思います」と長江さんは話す。

 キャンプがライフワークのひとつとなって1年が過ぎた。風が強くコンディションが悪い日はテントやタープがなびいて設置が大変。ごはんを食べようと思ったらお箸を忘れた!なんてハプニングもつきものだ。しかし、長江さんは「それがいい!」と笑う。「不便なことをどれだけ楽しめるか、というのが醍醐味です。キャンプが楽しくて仕方ないです!」と目を輝かせる。