内モンゴル自治区について学ぶ動画を作った柿原さん=上板町七條

 徳島県日中友好協会顧問の柿原春男さん(77)=上板町七條=が、中国内モンゴル自治区の文化を紹介する動画を作り、USBメモリーに記録して町内4小学校に贈った。モンゴル民話「スーホの白い馬」が小学校の国語の教科書に取り上げられていることから、学びを深める一助として活用してほしいと思い立った。

 動画は約35分。柿原さんが民族衣装を身に着け、モンゴル語のあいさつ、相撲が盛んな様子、現地で植林や教育支援に携わっている徳島市出身の残留孤児烏雲(ウユン、日本名・立花珠美)さん(82)の活動などを説明している。民族楽器「馬頭琴」の映像も収録した。

 柿原さんは徳島農業高校(現城西高)卒業後、大手電機メーカーに就職し、仕事で中国にたびたび出向いた。50代で退職した後、県日中友好協会の活動に打ち込み、烏雲さんとの出会いをきっかけに内モンゴルでの緑化や学習支援にも携わった。

 「スーホの白い馬」は、少年と白馬の友情を軸に馬頭琴誕生の由来をひもとく絵本で、小学2年生の国語で取り上げられている。柿原さんは孫が2年生になった10年前、内モンゴルに詳しいことから小学校に招かれて講義。以来毎年、町内の小学校を訪れて話していたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止になったため、代わりに動画を作った。県教委にも送った。

 柿原さんは「冬は極寒で夏はほとんど雨が降らない内モンゴルの厳しい環境でも、現地の子どもは勉強を頑張っている。日本の子も負けないでというメッセージを込めた」と話している。