水揚げされたサクラダイ=鳴門市北灘町沖

 春本番を彩るサクラダイ漁が、徳島県鳴門市北灘町の沖合で本格化している。5月上旬まで続く。

 サクラダイはこの時季、紀伊水道から鳴門海峡を経て播磨灘に入ってくるマダイ。早い潮流にもまれて、身が引き締まっている。

 北灘漁協の粟田漁港を出港した漁師は、約1・2キロ沖合の定置網へ。筒状の網を引き上げると、淡いピンクの魚体が水しぶきを飛ばして跳ね回った。

 松下有宏組合長らによると、例年より水温が1~1・5度ほど高く、水揚げ量の増える頃合いが約1週間早いという。1日当たりの水揚げ量も、昨年同時期の0・5~1トンから、1~1・5トンと増えている。

 一方、新型コロナウイルスの影響で昨年に続いて価格は低迷。関東市場では1キロ2000円、京阪神市場では1500円前後と安値で取引されている。

 北灘漁協が毎年4月に産直施設・JF北灘さかな市で開いている「桜鯛(さくらだい)祭り」も、昨年に続き中止となった。消費喚起のため、今月10日から5月5日までの土日祝日、午前10時から先着400人にサクラダイの刺し身を振る舞う。さかな市でも販売する。