瀬戸内海はかつて陸地だった。中央構造線の活動による地殻変動や、気候温暖化に伴う氷河の融解で海水面が上昇し、1万年前、島々が点在する現在の海の姿になったとされる。

薄暮】▲▼ ウチノ海が最も美しく見える時間帯。満月の夜だと海が月明かりに照らされる。街の夜景とのコラボも美しい。

 鳴門市のウチノ海もその過程で生まれた。もともとは山だった大毛島、高島、島田島に囲まれた低い部分に海水が入り込み、内海になった。

黄金色】夕日を反射した海面が金色に輝く。天候や季節、時間帯によって変わる水面の色はとても魅力的だ。

 日没から間もない薄暮の時間帯に訪ねた。ウチノ海を一望できる四方見展望台に立つと、時間とともに空や海の色が変わり、闇に溶け込んでいく様を見ることができる。

堀越海峡】ウチノ海の北端で鳴門海峡とつなぐ堀越海峡。干満差が大きく、狭い海峡を潮が谷川のように流れる。

 ウチノ海は堀越、小鳴門の二つの海峡で紀伊水道や鳴門海峡と通じる。そこにはタイやハマチ、カレイ、アジなど、実に多彩な魚種がすむ。波静かな海面には多くの釣り筏が浮かび、他にはない独特の光景を作り出している。

小鳴門海峡】大きな川のように見える小鳴門海峡。ウチノ海の西につながり、堀越海峡とともに潮の流れを作り出している。
 【鳴門ウチノ海総合公園】ウチノ海の南岸に県が整備し、2003年に開園した広大な公園。市民憩いの場になっているが、もともとは藻場で開発には反対意見も多かった。