まん延防止等重点措置に従い、不要不急の往来自粛を呼び掛けるポスター=鳴門市撫養町大桑島の市観光情報センター

 新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」の適用が大阪、兵庫、宮城3府県で始まった5日、阪神地方に近い徳島県鳴門市では不要不急の往来自粛を呼び掛けるチラシの掲示を進めるなど対応に追われた。県内の観光施設や高速バス乗り場では利用者の目立った減少は見られなかったものの、関係者は感染予防策の徹底に向けて気持ちを引き締めた。

 鳴門市は2日に開いた新型コロナ対策本部会議で、重点措置に関する情報発信の強化を確認。庁舎内や市内の観光施設で、県が作成した啓発チラシの掲示に取り組んでいる。

 重点措置は、阪神地方からの観光客の動向にも影響する。鳴門市の観光遊歩道・渦の道の原友希館長は「感染予防策を緊張感を持って続けながら、安心して旅行を楽しんでもらえる時が来るのを待ちたい」と話した。

 この日、高速バスの関西線が発着する徳島駅前の停留所を訪れる人はまばらだった。徳島バス(徳島市)によると、緊急事態宣言中に上下20便まで減らしていた大阪線と神戸線は3月中旬から段階的に増やしたが、2府県で感染者が急増した3月下旬から利用が少ない状態が続く。

 林直人企画課長は「客足が戻り始めたところだっただけに厳しい状況だが、大型連休に向けて利用が増えてほしい」と語った。

 6日に行われる神戸大の入学式に出席するためバスを利用した梅田春希さん(18)=徳島市末広1=は「徳島と比べて感染者が多くて不安だけど、マスクの着用や手洗いで自衛するしかない。早く感染が落ち着き、通常の大学生活を送りたい」と願った。