文化財に指定された和紙の関連資料=吉野川市山川町の阿波和紙伝統産業会館

文化財に指定された和紙の関連資料=吉野川市山川町の阿波和紙伝統産業会館

 徳島県吉野川市教委は、同市山川町の阿波和紙伝統産業会館で管理されている「阿波手漉(す)き和紙万国博覧会及び内国勧業博覧会出展関連資料」など4件を新たに市指定文化財に加えた。同文化財は計54件になった。

 阿波和紙の関連資料は賞状、メダル、雁皮紙(がんぴし)の19点。麻植郡川田村(現吉野川市山川町)で制作された手すき和紙が1893年にシカゴ、1900年にパリで開かれた万国博覧会や第3~5回の内国勧業博覧会に出展され、優れた工芸品として高く評価されたことが分かる。

 ほかに、藍商だった須見家(鴨島町)が江戸~明治期の藍の品評会で優秀な成績を収めた際に贈られた「藍大市賞牌板(しょうはいばん)」を有形文化財に指定。鴨島町の人形座・阿波源之丞座が使用していた初代天狗久作の頭など座の関連資料と、台座の高さが約2・7㍍あり、吉野川の洪水の恐ろしさを伝える「川島の浜の地蔵」(川島町)を有形民俗文化財とした。

 指定は3月23日付。25日に市役所で交付式があり、栗洲敬司教育長が所有者や管理者に指定書を手渡した。市教委生涯学習課は「市民の文化遺産として後世に大切に伝えたい」としている。