連合会の生きがい教室で囲碁を楽しむ会員=徳島市の市社会福祉センター

 徳島市老人クラブ連合会は今月、クラブ名を「市シニアクラブ連合会」に変更した。会員数の減少が続く中、勧誘活動のネックとなっていた「老人」という表記を改め、イメージアップを図る。ただ、「名前を変えただけでは会員は増えない」との指摘もあり、活動内容の刷新など新たな取り組みが課題となっている。

 連合会は1956年に発足。囲碁や俳句、舞踊、阿波踊り、カラオケなど20の教室を運営するほか、体育、芸能大会を毎年開き、高齢者の健康と生きがいづくりをサポートしている。道路清掃や交通安全運動、独居高齢者の見守りといった社会貢献活動にも力を入れる。

 近年、会員数が右肩下がりで推移しているのが課題だった。昨年4月時点では5428人と、ピークだった84年の9285人に比べ4割以上減少した。市の高齢者人口が84年の2万6032人から、昨年は7万3130人と約3倍に増えているにもかかわらず、会員数は減っていく逆転現象が起きている。

 「老人」という言葉を嫌がって入会を断る人が多いという。このため、連合会はマイナスイメージを払拭(ふっしょく)しようと昨年2月から協議を重ねて名称変更を決めた。

 県内では「かがやきクラブ」(小松島市)「石井町藤クラブ」(石井町)など愛称を使用する連合会が増えているが、正式名称を変えた連合会は県内24市町村で徳島市が初めて。

 ただ、名称よりも活動内容の刷新が課題という声も上がる。徳島市川内町の男性会社員(64)は「今の60代は趣味の幅が広がっており、多様な嗜好(しこう)にマッチした活動を増やさないと入会しないだろう」と言う。

 こうした指摘を受け、徳島市老人クラブ連合会は、フラワーアレンジメントやハーバリウム講習会など新たな取り組みを進めている。しかし、周知不足もあって会員獲得の有効策にはなっていない。岩朝晃男会長(75)は「会員が増えれば、高齢者の見守りなど地域活動も活発化する。名称変更をきっかけに今の60代に合わせた行事の充実を検討していきたい」と話した。