鳴門対徳島商 9回3失点と力投した鳴門の原田

 高校野球の第74回徳島県春季大会最終日は6日、鳴門オロナミンC球場で決勝が行われ、鳴門が延長十三回タイブレークの末、5-4で徳島商にサヨナラ勝ちし、3年ぶり12度目の優勝を果たした。

 無死一、二塁からのタイブレークに入った延長十三回。土壇場で王者鳴門が攻守に底力を発揮した。

 表に1点を勝ち越されたその裏、走者を二、三塁に進めながらも既に2死。追い詰められた場面でも、打席の2番杉山は冷静だった。ベンチの指示通りにバスターからバットを合わせ、中前へ同点打。

 流れを呼び込んだところで、3番上田が真ん中の直球を右越えに運び、安田が歓喜のホームイン。杉山と上田は「厳しい場面を想定した実戦練習をしてきた。成果を出せた」と笑顔で口をそろえた。

 十三回表の守りで追加点を防ぎ、裏の逆転サヨナラ劇の下地をつくったのが中堅手畠山だ。2死満塁からの中前打で、三塁走者に続いて本塁を陥れようとした二塁走者をドンピシャの返球で刺殺。「ツーアウトなので二塁走者も突っ込むと想定していた」と胸を張った。

 強打の徳島商打線に立ち向かった投手陣の踏ん張りも見逃せない。冨田、前田の左右エースに代わって先発した右腕原田は、内外角に直球と緩い変化球を投げ分け、9回を3失点。「怖がらず思い切り攻めた」と汗を拭った。2番手の左腕杉山も得意球のスライダーを主体に4回を投げ、タイブレークの1点だけに抑えた。

 18安打を放ちながら、思うように得点できなかったのは反省材料だ。四国大会に向け、岸本主将は「打線がつながるよう、鍛え直す」と決意を新たにした。