徳島市東山手町3の瑞巌寺で23日午前7時ごろ、設置していた鉄製おり(幅約1メートル、奥行き約2メートル、高さ約1メートル)にイノシシ1頭が捕獲されているのを、法輪太猷住職(48)が発見した。イノシシは2歳前後の雌で体長約110センチ、体重約40~50キロ。連絡を受けた徳島地区猟友会員と市職員によって殺処分された。人への被害はなかった。瑞巌寺でのイノシシ捕獲は今年に入って3頭目。
法輪住職によると、寺の周辺では2011年ごろからイノシシの出没が確認されていて、15年ごろから現れる個体数が急増。境内のコケを剥がされたり、植物を荒らされたりする被害に悩まされており、昨年11月から庭の一般拝観を中止している。
市農林水産課の大子一夫主査は「イノシシに遭遇した場合、焦らずにゆっくりと下がり、決して背を向けて逃げないようにしてほしい」と注意を呼び掛けた。