新型コロナウイルスの感染が拡大しているのを受け、徳島県は8日午前0時、県民に警戒を促す「とくしまアラート」を発動した。警戒レベルは5段階で最も低い「感染観察注意」。直近1週間の新規感染者数が2日連続で過去最多を更新したほか、関西を中心に全国でも急増しているとして決めた。改めて3密を避けるなど予防の徹底を呼び掛ける。アラート発動は昨夏に続いて2回目。

 県によると、直近1週間(3月31日~4月6日検査分)の新規感染者数は89人で、前週の56人から1・6倍になった。4月に入って3件のクラスター(感染者集団)が発生し、拡大傾向が続いている。10~40代の割合が58%と、若い世代が目立つ。病床使用率は全体が47%、重症者用は16%となっている。

 県は7日夜に県庁で対策本部会議を開き、現状を確認。飯泉嘉門知事は県内で変異株の割合が高まっている点に触れ、「年度始めで人の移動も増えている。一層の注意喚起が必要だ」とし、アラートの発動を決めた。一方で、最も重視する感染経路不明割合が7%にとどまるとして、「一定の囲い込みはできている。アラートは予防的な意味合いだ」との認識を示した。

 発動に伴い、県民や事業者への新たな自粛要請はしない。感染拡大地域への不要不急の往来自粛やマスク着用、手指消毒などの予防策を引き続き求める。

 アラートは昨年7月30日に初めて「感染観察注意」を発令。「感染拡大注意漸増」までレベルを引き上げ、9月18日に解除した。政府の分科会が判断基準を見直したのに合わせ、県も8月19日にアラートを現在の基準に改定した。