新入生や保護者らが出席して行われたしらさぎ中の開校式。外国籍の新入生は通訳(手前中央)を通して来賓のあいさつに耳を傾けた=徳島市の徳島中央高体育館

 全国初の県立夜間中学校「しらさぎ中学校」(徳島市)の開校式と入学式が7日夕、校舎に隣接する徳島中央高校の体育館であり、しらさぎ中の歴史が幕を開けた。10~80代の1期生34人は希望を胸に、充実した学校生活への決意を新たにした。

 開校式には新入生や保護者、学校関係者ら約100人が出席。榊浩一教育長が「しっかり学び、栄えある1期生として仲間と切磋琢磨(せっさたくま)しながら新たな歴史の一ページを刻んでほしい」と激励し、学校長を兼務する徳島中央高の大住満寿夫校長に校旗を授与した。校章のデザインなどを手掛けた名西高芸術科の生徒4人も祝いの言葉を贈った。

 引き続き行われた入学式では、生徒を代表して落合輝紀さん(38)=徳島市富田橋5、保育園経営=が「年齢や国籍はさまざまだが、学びたいという気持ちは同じ。それぞれの夢や目標に向けて楽しみながら学んでいきたい」と誓いの言葉を述べた。中国や韓国など5カ国11人の外国籍の新入生は、通訳を通すなどしてあいさつに耳を傾けた。

 8日は学活があり、9日から授業がスタートする。

 校舎は徳島中央高敷地内にある産業教育実習棟(鉄筋コンクリート2階建て、延べ1180平方メートル)を改修。3年制で、義務教育未修了の高齢者や学び直しを希望する不登校経験者、外国人労働者らを対象に昼間の中学校と同様に9教科を教える。外国籍の生徒は日本語指導の時間がある「ベーシックコース」で学ぶ。

 遊山箱づくりをはじめとする郷土学習のほか、防災教育や消費者教育など生活に密着した教育も充実させる。