ゴーグルを着けて仮想現実内のモデルハウスを内覧する担当者=徳島市のMCS

広めのプライベートガーデンを取り入れた「はなおか」のモデルハウス=北島町

 県内の住宅業界で新型コロナウイルスの感染拡大に対応した内覧方法や商品を取り入れる動きが広がっている。仮想現実(VR)を用いて自宅にいながらモデルハウスの内覧を疑似体験できるようにしたり、玄関ホールに手洗い場を設置したりと趣向を凝らしている。

 工務店のMCS(徳島市)は、新しい生活様式に対応したモデルハウスをVRの空間内に設けた。自宅に送付された専用ゴーグルを装着し、コントローラーを操作することで内覧を疑似体験できる。モデルハウスの内外を自由に移動して実物大の建物や内装、家具を見て回れる。担当者もリモートで共有し、ゴーグルのスピーカーやマイクを通じてやり取りが可能だ。

 提案するモデルハウスは2階の仕切り用の壁を可変式にしたのが特徴。取り付けや取り外しに大掛かりな工事は不要で、自宅でのテレワークや、感染の疑いがある家族と過ごす部屋を分ける際に間取りを変更できる。

 以前から連携している岐阜、千葉、長野3県の5工務店と共同開発した。VRはMCSの事務所でも利用できる。

 住宅メーカーのチケンホーム(徳島市)は、昨秋オープンしたモデルハウスの玄関ホールに、小型の手洗い器を取り付けた。手をかざすと自動で水が出る仕組みで、帰宅してすぐに土足のまま手を洗えるようにした。2階には3畳のリモートオフィスを設けた。

 手洗い器の要望は以前からあるものの、コロナ禍をきっかけに取り入れる客が増えているという。担当者は「リビングの一画にリモートオフィスを設けた家庭もある。要望に応じて対応したい」と話す。

 自宅で過ごす時間を充実させてもらおうと、新たなブランドを立ち上げたのは、注文住宅設計・施工のはなおか(北島町)。バーベキューやホームパーティーなどが開ける広めのプライベートガーデンを備えるプランのほか、1階に6畳程度の部屋を追加できたり、ビルトインガレージを兼ね備えたりできるオプションを用意し、趣味などに充てるスペースを確保できるようにしている。