(左上から右へ)津波響樹、藪田裕衣、幸長慎一 (左下から右へ)川口由眞、久保井颯、濵口大和

 徳島県内の陸上シーズンが10、11の両日に鳴門大塚スポーツパーク第2陸上競技場で行われる徳島カーニバルで開幕する。昨年は新型コロナウイルスの影響でシーズン序盤の大会が軒並み中止になったため、カーニバルは2年ぶりの開催。夏の全国大会を目指す中高生の挑戦が始まる。東京五輪の最終選考会となる日本選手権は6月24~27日に大阪市のヤンマースタジアム長居(1万メートルは5月3日・静岡スタジアム)であり、代表入りを狙う大塚製薬勢に期待がかかる。

 [一般]大塚製薬勢では、男子走り幅跳びの津波響樹が五輪出場に照準を合わせる。五輪参加標準記録は既に突破しており、日本選手権で3位内に入れば代表に内定する。社会人1年目で臨んだ昨年10月の日本選手権で初優勝しており、大会2連覇も懸かる。

 女子3000メートル障害の藪田裕衣は、世界ランキングでの代表切符獲得を狙う。現在は日本人3番手の62位。出場枠は45で順位アップが必要だ。25日の兵庫リレーカーニバル(2000メートル障害)や5月9日に国立競技場で開かれる五輪テスト大会、日本選手権で高得点を稼ぎ、浮上を目指す。

 このほか、男子110メートル障害で2017年世界選手権代表の大室秀樹、5月の日本選手権1万メートルに臨む福良郁美の走りも注目される。

 大塚製薬以外では、男子砲丸投げで昨年の日本選手権を初制覇した幸長慎一(四国大大学院)が連覇に挑む。今季から取り組んでいる回転投法で記録を伸ばせるか。女子走り幅跳びで昨年の日本選手権2位だった鳴門市出身の山本渚は今春、鹿屋体大を卒業し、長谷川体育施設陸上部(東京)に入部した。新天地でさらなる飛躍を期す。

 [高校]昨年10月の全国高校大会を1年生ながら制した女子砲丸投げの川口由眞(生光学園)がインターハイで頂点を目指す。あと32センチに迫っている県高校記録の更新にも期待がかかる。男子円盤投げの小宮路大隼(生光学園)は昨年度の高校2年の全国ランキング1位で、全国制覇を狙う。

 男子100メートルで昨秋に10秒58の県高校新記録を出した久保井颯(鳴門渦潮)は、スピードを生かし専門の走り幅跳びでも記録を伸ばしたい。男子200メートルの中村勇斗(徳島北)、同400メートルの藤本湖太郎(徳島市立)、女子走り幅跳びの前川七海(鳴門渦潮)も全国上位に入る力がある。

 [中学]男子1500メートルの濵口大和(羽ノ浦)が有望。昨年、中学2年の日本歴代4位となる4分0秒16の県中学記録を出しており、8月の全日本中学校選手権で好成績が期待できる。着実に自己ベストを伸ばしている男子棒高跳びの村山昊生(高浦)、女子走り高跳びの泉彩花(北島)も記録更新に意欲を見せる。