「頂いた命を殺す自殺はしちゃいけない」と訴える寂聴さん=京都市の寂庵

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(95)が17日、京都市の寂庵で法話の会を開いた。いじめを苦にした子どもの自殺が相次いでいることに触れ、「命は自分で得たものではなく、頂いたもの。自ら命を絶って勝手に捨てるようなことは、決してしてはならない」と訴えた。
 
 瀬戸内さんは、夏休み明けに自殺が増えることも踏まえながら、自殺について「頂いた命を殺すこと」と批判。その上で「人間はか弱く頼りのないもので、誰かに守られて生きている。命が自分のものだけではないということを、大人が子どもに教えてほしい」と呼び掛けた。
 
 国会議員や芸能人の不倫の話題が相次いでいることを取り上げ「不倫はしない方がいいが、人を好きになる事は雷に打たれるようなもので、避けられない。それをやたら悪い事のように言う方がおかしい」と苦言を呈した。
 
 大型の台風18号が近づく中、全国から約110人が訪れ、熱心に耳を傾けた。