徳島県は10日、20~80代の男女21人が新型コロナウイルスに感染し、病床使用率が過去最高の54%に達したと発表した。政府の感染症対策分科会が示す「ステージ4」(50%以上)に相当する。直近1週間(3~9日)の新規感染者数は105人となり、5日連続で最多を更新した。会見した飯泉嘉門知事は「最近の感染状況を分析すると、飲食の場での広がりが見えてきている」とした上で、「今後の状況次第では、躊躇(ちゅうちょ)なく(飲食店の)時短営業要請も行う」と述べた。

 知事は、入院患者数と宿泊療養者数の合計(166人)も6日連続で最多を更新したと明らかにし、「病床の逼迫(ひっぱく)が続くというのが一番まずい。重症者の割合が上がってくる可能性もある」と指摘。「数値が上がる前にその端緒を断ち切る必要がある」として、今後飲食の場で感染者の増加が明らかになれば、飲食店の時短営業要請に踏み切る考えを示した。

 発動中の「とくしまアラート」についても、「まん延防止等重点措置」の適用対象となっている京阪神の状況などを考慮し、警戒レベルが最も低い「感染観察注意」から「感染拡大注意漸増」に2段階引き上げる可能性があるとした。

 知事は「変異株による事例も増え、感染状況は新たな局面に入った。体調不良時は外出を控えるとともに保健所などに相談してほしい」と呼び掛けた。