徳島市の内藤佐和子市長は13日の定例会見で、今夏の阿波踊りを市が主催する考えを表明した。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、複数の会場で分散して行い、有料演舞場を藍場浜公園1カ所とするなど規模を縮小する。今月下旬に踊りに関係する各種団体などで「阿波おどりネットワーク会議(仮称)」をつくり、事業計画を決める。市が費用を負担するかどうかは明言しなかった。

 市の案によると、日程は8月12~15日の午後6~10時。藍場浜公園の有料演舞場は1743席(収容率40%)用意し、2部入れ替え制で実施する。有名連の出演回数を調整し、一般連や企業連も参加できるようにする。

 新町橋や両国橋付近に無料の「おどり広場」を設け、有名連が踊る機会を確保する考え。各会場の運営や企画は、これまで踊りに関わってきた団体に要請する。

 2019年の阿波踊りと同様、前夜祭(11日)をアスティとくしまで、選抜阿波おどり(12~15日)をあわぎんホールでそれぞれ開く。県阿波踊り協会と阿波おどり振興協会の連が1日3回公演する。座席数は前夜祭が1614席、選抜阿波おどりは400席で、収容率はいずれも49%。

 入場料金は19年の踊りを参考に設定し、7月上旬にもチケットの販売を始める。開催可否の判断は、直近の新型コロナの感染状況や県の「とくしまアラート」の発動状況などを踏まえ、会場ごとに行う。

 ネットワーク会議は、阿波踊り関係団体や商工、観光関連の団体などで構成。今月下旬に初会合を開き、市の案を基に事業計画を決める。市は総合的な調整役を担う。

 これまでの踊り事業の運営体制を検証するため、弁護士や学識経験者ら3~5人程度でつくる「阿波おどり事業運営体制等検討委員会(仮称)」を5月をめどに設置。10月までに5回程度開き、安定的で継続的な新しい運営体制を構築するとした。