時短営業を知らせる貼り紙を店頭に掲示する「地鶏料理 無玄」の酒巻代表=徳島市鷹匠町1

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、徳島県が16日から県内飲食店に営業時間短縮(時短)を要請すると決めたのを受け、経営者らは対応に追われている。要請に応じた店への協力金支給には歓迎する声が多く上がったものの、額や支給時期については注文が相次いだ。

 時短要請は5月5日までの20日間。営業時間を午後9時まで、酒類提供を午後8時までとするか、終日休業するよう求めている。協力金を1店舗につき1日3万~5万円支給する。

 鳴門市撫養町斎田の「日本料理 永代」の永代弘樹店主(42)は「小規模な店なので協力金の額に不満はない」と県の対策を好意的に受け止める。要請に応じて閉店時間を午後10時から9時に前倒しするのに合わせ、開店時間も5時半から5時に早めることにしており「期間中もコース料理やお酒をゆっくり楽しんでもらえるはず」と話す。

 徳島市鷹匠町1の「地鶏料理 無玄」と「隠れ庵 無玄」の2店は、営業時間を現在より3時間短い午後5~9時とする。酒巻裕介代表(44)は「営業時間が大幅に減るので協力金をもらっても厳しい」としながらも「鶏の生産者や従業員の生活を考えると店を閉めるわけにはいかない。何とかこの期間を乗り切りたい」と決意を口にした。

 「時短は仕方ないが、客足への影響が心配」と気をもむのは、阿南市羽ノ浦町中庄の焼き肉店「坊家」を経営する二階真未さん(45)。閉店時間を午後11時から9時に2時間前倒しする予定で「集客が大きく落ち込めば仕入れた肉を廃棄せざるを得ない。協力金を増額してもらえたら損失を抑えるために休業できるのだが」。

 一方、三好市池田町サラダの「Bar ROKUDENASHI」は期間中の休業を決めた。経営する横川和輝さん(28)は「午後8時開店で酒の提供がメインだけに、要請に応じるには休業しかない」と諦め顔。コロナ禍で経営へのダメージが長期化しており「協力金をもらえるのはありがたいが、少しでも早く支給してほしい」と注文した。