各世帯に届くカタログと、注文できる備蓄品の一部=美馬市役所

 徳島県美馬市は、各家庭の災害時の備蓄品を充実させるため、市民1人当たり3千円を補助する。市作成のオリジナルカタログに載せた備蓄品の購入に充てられる。新型コロナウイルスなどの感染症拡大予防のため推奨される在宅避難などの分散避難に対応できる態勢整備が狙い。17日から順次、市内の約1万2600世帯にカタログを郵送する。

 カタログの備蓄品は37種類。28品目のアレルギーに対応した非常食、非常用トイレと衛生用品のセットなどがある。3千円では、1人3日分の食料品や非常用トイレが買える。着圧ソックスとエアベッドを合わせた車中泊避難セットや、長期保存できる大判ぬれタオルなど、身近な店舗で扱っていない品もある。

 同封される申込書に注文品や数量を書いて返送すると、約1カ月後に市と提携している取扱業者から備蓄品が届く。各世帯で人数分の補助額が合算されており、購入額と補助額の差額は各世帯の負担となる。申し込み受け付けは6月30日まで。

 カタログは他に、手に入れやすい備蓄品のリストをテーマ別に並べ、家庭での自主的な備えや、食べた分だけ買い足す備蓄方法「ローリングストック」の実践も提案している。

 事業費は9900万円。うち9600万円は国の新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金を充てる。

 市危機管理課は「さまざまな形の分散避難が想定される中、多くの住民の方に申し込んでもらい、災害時の『自助』を促したい」としている。