飲食店で時短への協力を呼び掛ける県職員(右端)=徳島市富田町2

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、徳島県による飲食店への営業時間短縮要請が16日、県内全域で始まった。時短要請は県内で初めて。5月5日まで、営業時間を午前5時~午後9時、酒類の提供は午後8時までとするよう求めている。県職員らが繁華街などを巡回して協力を呼び掛けた。

 この日は県職員ら30人が阿南、吉野川など5市1町の飲食店を回った。徳島市富田町の繁華街では、県と市の職員が各店に「感染を食い止めるためにご協力お願いします」と啓発チラシを配り、売り上げの規模に応じて1日3万~5万円を支給する協力金について説明した。

 閉店時間を午後11時から2時間早めた串カツ店「河久」の川見浩章社長(40)は「金曜日なのに予約客は1組のみ。協力金はありがたいが、もう少し手厚い支援がほしい」。時短に合わせてランチ営業を始めた居酒屋「坊乃」の古賀康祐社長(45)は「従業員の生活を守るため休業はできない。今は我慢するしかない」と語った。

 県危機管理政策課の永戸彰人課長は「急な要請にもかかわらず、多くの店が応じてくれている。利用客にも感染対策の徹底をお願いしたい」と話した。

 時短は、新型コロナ対応の改正特別措置法に基づく協力要請。「とくしまアラート」の警戒レベルが、現在の5段階の真ん中に当たる「感染拡大注意漸増」から1段階下がって「感染観察強化」になれば、期間内でも要請を解除する。