徳島県は17日、新型コロナウイルスに1日当たり過去最多の44人が感染したと発表した。感染者が30人を超えるのは3日連続。感染拡大に伴い重症、中等症の感染者の治療に重点を置くため、県は同日、県立中央病院(徳島市)の小児科を除く救急受け入れを原則停止した。県全体の新型コロナ入院受け入れ病床も増やし、医療体制を強化した。

 中央病院は、心肺停止や脳卒中など重篤な患者に対応する「3次救急」の受け入れ機関。県内で3次救急を扱うのは徳島赤十字病院(小松島市)と徳島大学病院(徳島市)、県立三好病院(三好市)の3カ所となり、中央病院が担っていた役割は徳島赤十字病院に重点的に対応してもらう。中央病院での24時間体制の小児救急の受け入れと、ドクターヘリの運用は維持する。

 コロナ専用病床は10床増やして県内12病院で計210床としたのに加え、クラスター(感染者集団)が発生している南海病院(鳴門市)に同病院患者用の17床を確保した。全体で145床を使用しており、病床使用率は63・9%。重症者用(25床)は24%に当たる6床が埋まっている。

 中央病院は中等症以上の感染者の入院治療を中心的に担っている。臨時会見した飯泉嘉門知事は「感染拡大に伴い、中等症、重症の患者は当然ながら増えていく。軽症患者の重症化にも迅速に対応するため、中央病院の余力を残しておく必要がある」と説明した。

 県民に注意を促す「とくしまアラート」の発動基準となる6指標も軒並み最高を更新し、病床使用率や療養者数などが政府の感染症対策分科会が示す「ステージ4(爆発的感染拡大)」に該当している。

 知事は、現在「感染拡大注意漸増」としている「とくしまアラート」の引き上げや、まん延防止等重点措置の要請の可能性について「近隣地域の感染状況も踏まえ、国が指標を見直す20日をめどに判断したい」と述べた。